危険なフランチャイズにご用心!

悪徳ラーメンFCを見分ける診断ポイント

大好きなラーメン屋をめぐっているうちにラーメン作りを仕事にしてみたくなる人は多いです。ゼロからラーメン店をオープンさせ、なおかつ成功させるのは非常に難しいもの。どこかラーメン店や他の飲食店で修業してノウハウを学ぶか、フランチャイズに加盟するのが賢い選択肢です。

 

一般的にフランチャイズに加盟すれば、本部のブランド力やノウハウが活用でき、さまざまなサポートが受けられます。しかし世の中には、大してノウハウのないフランチャイザー(フランチャイズ本部企業)やきちんとサポートをする気のない詐欺のようなフランチャイザーも珍しくありません。たとえ加盟店数が多くても、年間の新規加盟者数と契約解除数が同じくらいのフランチャイズさえ存在します。危険なフランチャイズはチェーンの規模とは無関係なのです。

 

フランチャイズ選びを間違えると、サポートが受けられない分ラーメン店を成功させる可能性も下がります。またお店は繁盛しているのに高額なロイヤリティが経営を圧迫して閉店に追い込まれるケースもあるでしょう。店を閉めても借金は残りますし、契約解除で違約金を請求されることもあります。

危ないラーメンフランチャイズに引っかからないようにするにはしっかりと情報収集し、まずはどんなフランチャイズがあるのか調べましょう。そして気になるフランチャイズを見つけたら、問い合わせをしたり説明会に参加したりして下記の項目をチェックしてみてください。

危険なラーメンFCを見分ける診断ポイント

□やたら高い収益性で加盟店を募集している※1

□口込みサイト等で本部批判が多い

□本部の歴史が短い。あるいは経営者の経歴があいまい※2

□FCオーナーや本部にとってのリスクやデメリットの説明をしない※3

□資料や説明があいまいで、中途解約、違約金に関する説明がない

□加盟金の値上げなどを理由に加盟を急がせる※4

□資金があれば加盟したい人はだれでも加盟できる※5

□契約解除した店舗が新規出店の30%以上ある

□売上低迷など不振店となった場合の対策が確立させていない

□法定開示書面がない又は必要事項が網羅されていない※6

□求めがなければ契約書の読み合わせは行わない

□契約書を提示される日が加盟契約を交わす予定日である※7

□店舗物件が確定する前にフランチャイズ契約を交わす※8

□開発担当者がしばしば代る。あるいは社員の定着率が悪い

□ラーメンに対する愛情を感じられない※9

※1 できるだけオーナー希望者に有利なフランチャイズを選びたいところですが、高すぎる収益性や低コストをうたってオーナーを募集している本部には要注意です。中には、実際には実現が困難な収益モデルで加盟者を集め、加盟者からの加盟金や多額の設備投資で儲けてサポートはほったらかし、という本部も。「話がうますぎる」と感じた場合は、担当者にその理由やリスクを質問し、会社情報などもよく調べるようにしましょう。

 

※2 本部の歴史が長い企業には、それだけ実績があります。また短い企業の中には、過去に悪徳フランチャイズに関わって廃業し、新たに名前やトップを変えて起業して同じようなことを企む人も。

 

※3 どんなフランチャイズにも加盟した場合のリスクやデメリットはつきものです。しかし危ないフランチャイズほどそれらを説明しません。誠実なフランチャイズならオーナー希望者の疑問や不安に納得いくまで付き合ってくれるはずです。

 

※4 オーナー希望者がビジネスパートナーであるという視点に欠け、じっくり検討する時間を与えずに契約さえ取れればいいという考えがうかがえます。

 

※5 健全な本部なら契約解除を望まず、長くラーメン店を続けて欲しいはずです。そのためには資金だけではなく、オーナーとしての資質や物件、経営方針、家族の協力体制など本部もオーナー希望者を見極めます。

 

※6 「法定開示書面」とはフランチャイズ加盟者が本部の概要やフランチャイズ契約などの情報を得るための書類です。オーナー希望者にとって確認することは不可欠ですし、本部にとっては開示することが義務にあたります。

 

※7 フランチャイズ契約書は文章が難しく、分量も数十ページもあったり何万字にもなったりすることがあります。誠実な本部は事前に契約書を渡して熟読する期間を与えてくれるはずです。

 

※8 一般的に出店する店舗物件が確定してからフランチャイズ契約は締結されます。

 

※9 自社で取り扱っている商品への愛情がないフランチャイズは、事業の目的がFC店を増やすことになってしまいがちです。本部社員がラーメンに愛情を注ぎ、オーナー希望者のラーメンへの情熱を理解してこそ、お互い良きビジネスパートナーになれることでしょう。

 

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