来年流行るラーメンはネオクラシック系!? 2023年のトレンド振り返りと2024年のトレンド予想

ラーメン業界だけでなく外食産業全体を直撃したコロナ禍。やっと収束しつつある雰囲気の中、今度は麺や醤油など原材料の高騰に加えて光熱費と人件費の高騰で経費が急増しています。

 

そんな2023年のラーメン業界の、上半期のトレンドは「つけ麺」でした。

つけ麺自体は2000年代後半に濃厚魚介つけ麺がブームとなって定番化しましたが、2022年頃から再ブレイク。

つけ麺専門のラーメン店や有名製麺所直営のラーメン店なども登場し、空前の盛り上がりを見せました。

2023年下半期もつけ麺ブームは続きますが、それと並行するように別の流れも生まれています。

 

まず関西ではスープをブレンダーやミキサーで泡立てた「泡系」が大ブレイク。泡立てることでスープの油分と空気が混ざり合って乳化し、旨味や甘み、とろみがアップしてより美味しくなるのです。ふわふわの泡が口の中でしゅわっと溶ける感触も楽しめ、インスタ映えも期待できます。

 

 

そして関東では、鶏ガラや貝出汁などを使ったスープの澄んだ「淡麗系」が人気でしたが、2023年の後半になると1970年代にブームを巻き起こした「背脂チャッチャ系」が復権してきます。

背脂チャッチャ系とは、ラーメンの仕上げに丼の上から豚の背脂振りかけるラーメンのこと。

網で背脂をチャッチャとこしながら振りかける動作からこの名前が付いたと言われています。

さらに東京では背脂チャッチャ系だけでなく、懐かしさを感じさせる素朴で濃厚なラーメンが目立ってきています。

ただの昔ながらのラーメンというわけではなく、厳選された素材と最新の技法でアップデートされた、いわば昔のラーメンの持ち味を残したまま進化した「ネオクラシック系」。

ドロ系や淡麗系などスープを極め、太さや加水など麺を極め、高級から創作まで各店が競い合う東京では、揺り戻しでネオクラシック系へ流れつつあると言えます。

長く続くラーメンブーム。

技巧が臨界点を迎えた2024年は、どこかホッとさせてくれるネオクラシック系が主流になるかもしれません。

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